大塚国際美術館で美術鑑賞、疲れたらレストランでボンカレー。水分補給はポカリで決まり!

コンクラーヴェ その1

大塚美術館でレプリカながらも圧倒されると大人気のシスティーナ・ホールですが、ヴァチカンにあるシスティーナ礼拝堂を再現しています。システィーナ礼拝堂は、ローマ教皇を決めるコンクラーヴェを行う場所でも有名です。もちろんコンクラーヴェ中の場合、普段は観光で解放しているシスティーナ礼拝堂もコンクラーヴェ期間中には入ることは出来ません。

コンクラーヴェとはラテン語で "cum clavi" 「鍵がかかった」です。このコンクラーヴェ(Conclave)はカトリック教会の長い長い歴史の中で、何世紀もかけて他国の干渉を防止して秘密を保持するために練り上げられ教皇を決める選挙システムなんです。

コンクラーヴェその手順 その1

司教枢機卿(教皇の次の最高位の位)の一人でもあり、そして首席枢機卿(枢機卿で組織する議長)には、教皇選挙でいくつかの役割が与えられています。

もし首席枢機卿が年齢制限のために選挙に参加しない場合には、次席枢機卿がその役割(議長)を果たすことになります。そして次席枢機卿も参加しない場合には、司教枢機卿の中で最古参の人物がその役割(議長にあたる役割)を行います。

枢機卿団の規模自体がそれほど大きくないということで、もっと多い人数の中から教皇を選ぶべきではないか?!という意見もあります。たとえばその中では、現在のように枢機卿団に選挙をゆだねるのではなく、司教会議にゆだねたほうがいいという意見もあります。しかし、現在の規定では司教会議を招集できるのは教皇ただ一人です。『ウニベルシ・ドミニ・グレギス』では司教会議だけではなく、公会議(全世界の教会から司教が集まり、審議決定する最高会議)さえも、教皇逝去にともなう使徒座空位(ローマ教皇が亡くなったり、退位したことで教皇が空席の時)には一旦休会して、新教皇による再開の指示を待たなくてはならないと決められています。

教皇逝去から選挙までの場合

教皇の逝去にはカメルレンゴ(教皇の秘書長)といわれる枢機卿が立ち会います。カメルレンゴとは教皇が生前に、あらかじめ指名しておいた枢機卿です。教皇が不在の時には、指示を出す役割を持っています。教皇が逝去したと判断をされると、カメルレンゴが銀のハンマーで教皇のひたいを静かに叩きます。そして教皇の洗礼名で数回呼んびます。そして教皇からの反応がないことを確認した上で、死を確認するという儀式がおこなわれていました。

その儀式は20世紀に入ってからは、行なわれたことはありません。『ウニベルシ・ドミニ・グレギス』では、単に教皇庁儀典長と聖職者団の代表、教皇秘書、使徒団の団長などの80歳以下の高位聖職者が立ち会って確認をおこなうことだけを求めています。ちなみに長く在位したヨハネ・パウロ2世が死去した時には、臨終後に心電図を20分間計測をしてヨハネ・パウロ2世の死を確認しました。

教皇の死去の確認を終えると、カメルレンゴはペトロにちなんで「漁夫の指輪」と呼ばれる教皇指輪を教皇の指からはずします。そして、枢機卿団の前で指輪を破壊していました。なぜ破壊していたかというと、指輪には教皇が文書に押す印鑑(インタリオリング ・指輪印)が付いているからです。『ウニベルシ・ドミニ・グレギス』では書簡用の鉛印も一緒に破棄をすることを求めています。2005年のコンクラーヴェの時には、4月16日の枢機卿会議で鉛印ともども破壊しています。ヨハネ・パウロ2世の後の教皇ベネディクト16世からは公的文書の印鑑用に別途印章を用意されていて、指輪のほうは通常時の押印用に使用されていることはないようです。

教皇の逝去が発表されると、枢機卿団が全員集合して会合を開きます。そこで、教皇選挙(コンクラーヴェ)にいたる日程を決定します。この会合には80歳以上の枢機卿は参加しなくても構いませんが、枢機卿が参加を希望するならば会合に参加することもできます。教皇の葬儀は、死後4日から6日の間におこなわれます。その後、教皇庁全体が9日間の喪に服します。この9日間の喪に服すことを、ラテン語で九日を意味するノヴェンディアレスといます。そしてこの期間も枢機卿団の会合は毎日行われます。そして教皇選挙(コンクラーヴェ)は通常の場合、教皇の死後15日以降におこなわれます。全枢機卿がそろわない場合には、選挙の実施を最高で20日まで伸ばすことが可能です。

教皇の退位から選挙までの場合

教会法では教皇の生前退位が認められていますがが、実際には教皇が生前に退位する事はほとんどありません。しかし、2013年(平成25年)2月11日に、ベネディクト16世が通常枢機卿会議で「自由な信仰により公に」2013年2月28日午後8時(中央ヨーロッパ時間)を以って退位することを表明しました。この表明によって、719年ぶりに教皇の生前退位でのコンクラーヴェが開催されることになりました。

ベネディクト16世が退位を表明するときに「2013年2月28日午後8時をもって、聖ペテロの後継者の聖座は空位となり(使徒座空位の発生)、枢機卿団が新しい教皇を選ぶでしょう」と述べています。そのために、あらかじめ宣言した退位の日時までは教皇は通常の聖務を行いますが、退位の日時が到来後は使徒座空位(教皇席が空席)となって聖ペテロの後継者の身分を失った前教皇はあらゆる移動と発言そして面会も行いません。

あらかじめ宣言した退位の日時が到来したら、使徒座空位となり教会はカメルレンゴと枢機卿団の共同管理下に入ります。そして退位した教皇の印璽のある指輪は破壊されます。退位した教皇が存命しているということでもあるので、当然ながら9日間の喪に服すこともありません。選挙開始の日程決定の規則は逝去前提ありきということでしてたが、ベネディクト16世は2月22日に、(参加予定の)全有権枢機卿が集まれば前倒しを可能とする規定の追加を行いました。そして3月8日、枢機卿会議内で行われた投票によって、3月12日よりコンクラーヴェが開催されることが決定されました。ベネディクト16世がした改正規則の適用をして3日前倒しされる形でのコンクラーヴェとなりました。

日本美術館巡りの旅…
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選挙開始

選挙当日の朝は、枢機卿団はサン・ピエトロ大聖堂に集まってミサをささげます。そして午後にバチカン宮殿内のパウロ礼拝堂に集合します。そこから聖霊の助けを願う歌「ヴェニ・クレアトール」を歌ってシスティーナ礼拝堂へと移動します。いまこの行列はテレビ中継で見ることができます。

システィーナ礼拝堂に枢機卿団が到着すると、枢機卿は一人ずつ宣誓をおこないます。宣誓の内容は、もし自分が選出された場合聖座の自由を守ること、選挙の秘密を守ること、投票において外部の圧力を受けないことを宣誓します。

宣誓が終わると、教皇庁儀典長の「全員退去」の宣言とともに、枢機卿団以外はシスティーナ礼拝堂から退出します。唯一の例外は、教皇庁儀典長と講話をおこなうための聖職者です。彼は残った枢機卿団に向かって現代の教会が抱える問題と、新教皇に求められる資質についての講話をおこないます。儀典長と講話者はここで退室して、枢機卿団のみが礼拝堂に残ります。首席枢機卿の主導のもとに祈りをとなえます。そして、選挙の方法に疑問点がないかを確認します。疑問がなければ選挙が始められます。もし投票の開始に間に合わなかった枢機卿は、選挙に参加することはできません。

選挙中に病気になって体調が悪化した場合は退室することができます。その場合には、体調が回復してから選挙にもどることができます。『ウニベルシ・ドミニ・グレギス』※では、病気のために礼拝堂へいけない枢機卿ための不在者投票システムも整備されています。その場合には、聖マルタ館の自室で投票をすることができて、その際の代理投票も一定の手続きの下に認められています。しかし病気以外の理由で退室した場合には、それ以後の選挙に参加することはできません。

枢機卿団以外で教皇選挙中に枢機卿たちにかかわることができるのは、枢機卿団の秘書、教皇庁儀典長、儀式長、香部屋係、各国語での告解が聞ける数人の司祭、二人の医師、枢機卿団の食事の世話や清掃をおこなう係の人達ちのみに限られています。

そして枢機卿だけでなく、スタッフ全員が選挙の進行や内容についての重大な守秘義務を負っています。そして事前に(枢機卿たちとは別にカメルレンゴに対して)宣誓を行います。特に枢機卿団は、外部との接触を厳重に禁じられています。『ウニベルシ・ドミニ・グレギス』では、特に新聞やテレビなどのメディアと絶対接触しないように念を押しています。実際に、2005年(平成17年)のコンクラーヴェからは、枢機卿団の宿舎になっている聖マルタ館の電話やインターネット回線が切断されました。聖マルタ館とシスティーナ礼拝堂には、携帯電話使用や盗聴を防止するためのジャミングが流されて電子的にも厳戒態勢がしかれるようになりました。

※『ウルベルシ・ドミニ・グレギス』とは?

教皇選挙に関する規定です。最新のは、1996年(平成9年)のヨハネ・パウロ2世使徒憲章『ウニベルシ・ドミニ・グレギス (Universi Dominici Gregis)』(『教皇選挙と使徒座空位について』)です。この規定は新しく作られたものではありません。これまでの慣習をまとめて、時代にそぐわない部分を修正したものです。

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